10月19,20日に日本予防理学療法学術大会に参加してきました。
日本は、平均寿命が上がり、また健康寿命を延ばしていく事が近年問われています。
これからの日本社会、私たち理学療法士にとっても重要とされる予防分野の学会に参加してきました。
その中で、まず産業リハビリの話をお聞きしました。私たちが日常生活を送る上で、「仕事」は切れないものです。仕事ではさまざまな職業病があります。また既に持っている症状が仕事によって悪化する事もあります。腰痛、腱鞘炎、膝痛など・・・職場でも同様の症状を持っているスタッフもいる中で、いかにそういった症状を防ぐ、緩和させて日々の業務に取り組む体制を取っていく事も今後の社会においては必要なのかと感じました。
また現在高齢社会に突入してくる中で、医療費の削減も言われています。いかに高齢の方は要介護状態にならず生活していけるかが今から、また今後重要になります。そのためには、動ける身体を維持していく事が必要です。ロコモーティブシンドローム、フレイル、サルコペニアに陥らない体作りを高齢の方、またこれから第一線から退こうとされる方々に伝えていく事も私たちの仕事と改めて感じる事ができた機会でした。
運動をいかに継続してもらうか、効果を実感してもらう事が私たちの役割でもあります。そしてセルフエフィカシーにつなげ、運動に対してご本人さんが納得して、また自ら意識をもって取り組める形を作る事が、地域でリハビリを提供する私たちにとっては必要になってくると改めて感じました。
当院では、定期的に健康教室を開催しております。日々の診療と同様に、地域の方々にはそういった機会に改めてご自身のお体と向きあって頂き、予防の意識をもって頂けるように取り組んでいきたい。
理学療法士
大西広倫