2022年6月11日,12日に開催された第26回日本ペインリハビリテーション学会学術大会にて発表を行ってきました．本学術大会では,痛みとそれに伴う身体的・精神心理的・社会的障害の影響や治療方法など,痛みに関する多岐にわたるテーマが扱われていました． 　私の方では,痛み患者に対する治療方法と研究報告を行ってきました．近年,世界的に疼痛の研究が進歩し,長引く痛みの要因には関節や筋肉といった身体的な問題のみではなく,痛みに対する捉え方(不安や恐怖心)などが痛みの強さに影響を与え,日常生活の低下に繋がることが明らかになっています．そのため痛みの種類によってはお薬のみの治療ではなく,リハビリテーションによる運動療法や各専門職（医師・看護師など）の関りなどが痛みの軽減や痛みによって困難となっている日常生活の改善に重要とされています．

当院につきましては,医師や看護師に加えて理学療法士や作業療法士といったリハビリテーション専門職が在中しているため,各専門職で痛みに悩む患者様に対して多様なアプローチが可能であることが当院の強みであると考えております．痛みに悩む患者様のお力になれるよう評価や治療手段などに関する知識と技術を更新し,日々研鑽を重ねて参ります．